「あくがれ広場」(日向市駅前広場)で8月6日、「日向ひょっとこ夏祭り」が開かれる。
事務局の歌津文赳さん。ポスターは福岡県在住の柳田美和さんの作品に
日向市の三大祭りの一つとして知られる同祭りは今年で39回目を迎える。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの大会となるが、規模を縮小し、前夜祭は行わず本祭のみ行う。前回開催の2019年は踊り手約2000人、来場者は7万5000人だった。
同祭りは、明治時代末期に塩見永田地区で開業していた眼科医の橘公行さんが江戸の里神楽をアレンジして考案したのが始まり。1992(平成4)年に市の指定無形民俗文化財に登録されている。
当日は、踊り手のグループ「連」が県内外から55連、約1000人が参加予定。今回はパレードのみ実施し、メインステージとなる同広場から中心市街地の約1キロのコースで赤い衣装を身にまとい、踊りを披露し練り歩く。観客が気に入った踊り子の首にメダルをかける「踊り子メダル」や「きつね」「ひょっとこ」「おかめ」の種目に分かれて競う個人戦は行わない。オープニングアクトとして、宮崎県出身のシンガー・ソングライター倉沢よしえさんがライブを行う。
新型コロナウイルス感染防止対策として、参加者や祭り関係者に対して体調をチェックする「健康管理シート」の提出を義務付け、会場内において検温や消毒が行えるようなゾーニングを行う。
事務局の歌津文赳さんは「大会前から県内外から問い合わせがあり、踊り子として参加する方からは踊りのコースの審査地点についての質問もあって、ひょっとこ踊りを真剣に大切に考えてくれているのだなとうれしくなった。ひょっとこ踊りは赤い衣装が特徴的。実行委員会のメンバーは、日向の街を赤く染めたいという熱い思いでいる。制限はあるが、3年ぶりのパレードを楽しんでもらえたら」と話す。
開催時間は15時~21時30分。