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延岡で「エンクロス」運営見直しに関する意見交換会 パブコメ作成目指す

雰囲気は明るいものの論議は真剣に行った参加者たち

雰囲気は明るいものの論議は真剣に行った参加者たち

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 延岡市駅前複合施設「エンクロス」(延岡市幸町3)で4月23日、「エンクロスの未来を考える会」が同施設の運営見直しに関する意見交換会を開いた。

見直し案に盛り込まれたバス待合いスペースに関しても意見を出し合った

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 当日は40人以上が参加。最初に見直し案について、読谷山洋司延岡市長、市の担当課職員が説明した。年間約1億円かかっている費用のうち、人件費にかかっている部分を減額し、6,750万円程度にすること、施設内に食事を調理、提供するスペースや、キッズスペース内にバスの待合室を作ることなどが主な内容。今後、来年度以降の管理運営者の公募を行うという。

 質疑応答の後、グループに分かれて、主な変更案である「市民活動」「飲食」「バス待合スペース」について話し合った。「市民活動に携わるスタッフが減って、活動内容が充実しなくなることが心配」「集客のためにスターバックスは必要。できればこのまま維持してほしい」「利用している人の満足感は高い。今後はまだ利用していない人にも利点を分かってもらい、啓発していくことも必要なのでは」などの意見が聞かれた。

 2018(平成30)年4月に開館した同施設は、延岡市がカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、東京都渋谷区)を指定管理者として運営する。公共交通機関の待合スペースを備え、2万冊の蔵書がある図書スペースや「スターバックス」のカフェスペースがある。毎日のように市民活動、イベントが行われ、高校生など学生が勉強する姿も見られる。

 「エンクロスの未来を考える会」の佐藤一輝代表は「見直し案が出て、エンクロスが変わってしまうと漠然と不安に思っている人に集まってもらい話をしようと企画した。私自身、エンクロスで市民活動を行っているが、普通の公民館にはない雰囲気の良さ、居心地の良さ、スタッフの方の気遣いを感じている。エンクロスと延岡市を良くしていけるよう、これからも会のメンバーと共に考えていきたい」と話す。

 エンクロス見直し案に関するパブリックコメントの締め切りは4月25日。延岡市役所、エンクロスでの提出のほか、市役所への郵送、ファクス、メールも受け付ける。

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