宮崎県北9市町村の移住定住促進イベント「himuka life(ヒムカライフ)」が3月5日、オンラインで開催される。主催は宮崎県北部広域行政事務組合「ひむか共和国」。
イベントに先立って、今年1月公開した同名のショートムービー「himuka life」では、延岡市、日向市、門川町、美郷町、日之影町、五ケ瀬町、高千穂町、諸塚村、椎葉村の2市5町2村それぞれに移住した人の日常と地元の人との触れ合いを紹介した。制作は延岡市のデザイン会社「オノコボデザイン」。市町村別に各7、8分の動画にまとめた。
同社代表の小野信介さんは「宮崎県北の移住に関する仕事は何度かやってきたが、一般的な『宮崎=南国』というイメージではなく、県北らしい海、山、里での暮らしを伝えたい。撮影では移住者と地元の人の話が弾み、苦労なく撮ることができた。どんな家族でも何かドラマを持っている。毎日やっていることが、特別なことに見えていたら、私たちの意図が伝わったということ」と話す。
同社のデザイナーで動画制作、イベント企画に携わる小野泉さんは「動画の感想は移住希望者だけでなく県北出身の人からももらっている。諸塚村出身の一人は『コロナで帰れないが、動画で改めて故郷を外から見て、その魅力に誇りを持つことができた』と言っていた」とほほ笑む。
イベントでは、信介さんがプレゼンターを務め、ショートムービーに登場した移住者をパネラーにトークを繰り広げる。参加者からの質問に答える時間も設ける。
信介さんは「イベントでは、登場した移住者が普段の暮らしでどんなことを考えているかなど、ショートムービーでは分からなかったところを少し掘り下げて聞いてみたい」と話す。
「ひむか共和国」担当の延岡市企画課・安藤征剛さんは「イベント当日は各自治体の行政担当者も出席するので、自治体の制度に関する質問などがあれば答える。ぜひたくさんの人に参加してもらいたい」と話す。
開催時間は13時30分~15時30分。参加無料。