宮崎県北出身の若手演奏家によるジョイントコンサートが2月27日、延岡総合文化センター(延岡市東浜砂町、TEL 0982-22-1855)小ホールで開かれる。
今年で56回を迎えるコンサートで、県北の学生音楽家の育成と将来音楽家を目指す生徒、児童に専門的に学ぶ人たちの演奏を聴く機会の提供を目的として開催する。昨年はコロナ禍で中止となったため2年ぶりの開催。現役の短大生、大学生を出演者としてきたが、年々参加者が少なくなってきたため、今年からはジョイントコンサートに出演したことがあるOB、OGにも演奏を披露してもらう。現役の生徒・学生は、日向市立大王谷学園中等部9年=フルートの梅橋睦実さん、東京音楽大学2年=ピアノの大友未夢さん、平成音楽大学3年=声楽の岸田憲明さん、京都市立芸術大学1年=フルートの黒田真実さんが出演する。
実行委員会と共にコンサートを企画・運営する「のべおか文化事業団」の飛山千香さんは、自身が東京芸術大学声楽科の学生だった頃、4年連続で同コンサートの舞台に立った。飛山さんは「このコンサートの特徴は、毎年続けて聴いてもらうと出演者の成長が分かるところ。私自身、知らない人から演奏後に『去年より声の出し方がよくなったね』などと言ってもらえ、うれしかった。観客の声や当日の拍手は若い演奏家の頑張る力になるので、毎年会場に足を運んでもらい楽しんでもらえれば」と話す。
同コンサートOGでクラリネット奏者の小坂厚子さんは「ソロもあり、アンサンブルもあり、演奏家同士で横のつながりができ、それを皆さんに聴いてもらえるのがこのコンサートの良いところ。私が出演した7年前よりも学生の出演者が減っていることを知り、驚いた。まだこのコンサートのことを知らない人もいると思うので、宮崎県北出身の高校生や大学生で音楽を学んでいる人は、ぜひ来年以降、私たちと一緒に演奏してほしい」と呼び掛ける。
14時開演(13時30分開場)。入場料は1,000円。新型コロナウイルス感染予防対策を十分に実施し開催する。