雑貨店「eco de eco(エコデエコ)」(日向市春原町、TEL 090-9563-4573)がオープンして半年がたった。
プラスチックによる海洋汚染や地球温暖化による生態系の変化、自然災害の課題について考え、一人一人が何かできることを実践していくきっかけになる店を目指し、出店したという同店。廃棄物の収集や資源物の中間処理を行う企業「クリーン日向」が運営する。同社は創業48年の企業で、ペットボトルのキャップを集めて、途上国の子どもたちにワクチンを配布する社会貢献事業にも取り組んでいる。
フードロスの問題を考慮した「発芽ナッツ」やチョコレート、グミの量り売りや、地元でとれた農薬や化学肥料を使わずに育てられた野菜のばら売りを行い、プラスチックごみの問題を考え、要返却の容器で提供する弁当、ジッパー付き保存袋やラップの代替品などを販売する。波佐見焼の陶器や作家が制作したアクセサリー、器、雑貨などの委託販売コーナーも設ける。店内ではオーガニック栽培の豆を使ったコーヒーを飲むこともできる。
店を企画、運営するのは同社の鈴木睦代さん。鈴木さんは「20年ほど前から、環境問題の啓発活動を行うなかで、縁があってこの物件にめぐりあえたので、『せっかくだから、お店をやってみよう』とエコロジーに関係する店を開くことにした。近年もなかなかごみが減らず、プラスチックごみの海洋汚染などはますます深刻になってきている。店ではレジ袋も包装紙も用意せず、メーカーにお願いしてプラスチックの個包装を外して納入してもらっている商品もある。来た人がエコロジーについて考えるきっかけになるような店として、これからも続けていきたい」と話す。
営業時間は木曜・金曜・土曜=10時~18時。