旭化成ひむか文化財団（延岡市旭町）が12月14日、延岡市駅前複合施設「エンクロス」（幸町3）でイベント「エントツノシタ」を開催する。3回目の開催で、同施設では初。

　総合化学メーカー「旭化成」は延岡が発祥の地。市内の工場に立つ赤白の煙突が延岡のシンボルになっている。同イベントを旭化成ひむか文化財団と共に企画・運営するエンクロスの山崎智（さとし）館長は「『延岡って、ちょっと好きかも』と思えるシビックプライドを育むことをコンセプトにしている。このまちで過ごすことの豊かさを感じてもらえたら」と話す。

　当日は同館の屋外スペースで、雑貨、アンティーク、古着、レコード、キッチンカーなど県内外からの出店者がそろうマルシェや、ミニトレイン運行を行う。館内では、延岡フィルハーモニー楽団の演奏と絵本の読み聞かせが同時に体験できる「みんなで奏でる音楽の輪」や、三浦久知延岡市長と宮崎大学地域創生学部の土屋有准教授による「延岡の魅力を探る」トーク、旭中学校と延岡学園高校の各吹奏楽部と合唱部による演奏会、絵本作家の夫婦ユニット「はらぺこめがね」さんによるトーク、ミュージシャン・高野寛さんによるライブなどを繰り広げる。

　神奈川県出身で昨年7月に延岡に赴任したという山崎館長は「お世辞ではなく、人が優しく寄り添おうとしてくれるのが延岡。文化を楽しむという土壌がある町。今回のイベントで、さらに延岡の魅力を市民で共有し、県外からの出店者やお客さまに延岡の良さを知ってもらいたい」と意気込む。

　開催時間は11時～18時。みんなで奏でる音楽の輪＝11時～11時30分、旭中と延学の演奏会＝12時～13時、市長らのトークイベント＝13時～14時、はらぺこめがねさんのトークベント＝15時～16時、高野寛さんのライブ＝17時～18時。ミニトレインは12時～15時。