
トヨタ自動車硬式野球部が延岡の西階公園(延岡市西階町)多目的屋内アリーナ、通称「のべおかwaiwaiアリーナ」で2月20日、キャンプインした。
エースの嘉陽宗一郎投手(写真)ら、ピッチャー、キャッチャーのバッテリー組がキャンプイン
同チームは「レッドクルーザー」の愛称を持つ社会人野球チーム。昨年の日本選手権で7度目の優勝に輝いた。今回キャンプに参加するのは、ピッチャー、キャッチャーのバッテリー組で、スタッフを含め総勢26人。初日は各選手が入念にストレッチをした後、キャッチボールなどを行った。藤原航平監督は「ピッチャー、キャッチャーのみだが、延岡でのキャンプでスイッチを入れ、一段階ずつ調子を上げていく。2005(平成17)年に延岡でキャンプをした後、2007(平成19)年に初めて日本一になれた思い出がある。この屋内アリーナでの練習は初めてだが、十分な広さがあるのでありがたい」と話す。「選手は体を大きくしなくてはいけないので、延岡は食事がうまいのも魅力。地鶏やメヒカリもおいしいが、個人的には辛麺がいい」とも。
当日、アスレチックトレーナー(AT)を目指し、AT部に所属する九州医療科学大学の学生3人も練習を見学した。ATは、アスリートの健康管理やケガの予防、リハビリテーションなどを行うスポーツトレーナーの一種。3人は野球日本代表の「侍ジャパン」の公式ATとして活躍する、スポーツ健康福祉学科の講師・佐々木さはらさんらの指導の下、AT資格取得を目指して勉強中だという。その中の一人、大学2年の福元輝星(きら)さんは「ATを目指すのは、小学生の頃からサッカーをしていたが、腰椎分離症を患い理学療法士に支えられたのがきっかけ。今回のキャンプでは、選手とのコミュニケーションの取り方や距離感を学びたい」と話す。
同野球部のキャンプは今月26日まで。見学可。