NPO法人「フードバンクのべおか」(TEL 070-1187-5594)が2月1日、延岡卸商業センター(延岡市卸本町)で開所式を開いた。
子ども食堂の代表や社会福祉協議会、行政関係者などを招いて開いた開所式
フードバンクとは、食品メーカーや小売業者、家庭などから余った食品を引き取り、福祉施設や食糧支援が必要な人などに無償で提供するもの。子どもの相対的貧困の解消や食品ロスの削減などに寄与することを目的とする。宮崎県内でフードバンク事業を行うNPO法人は同NPOで4法人目。県北ではフードバンク日向に続き、2法人目。代表は居住支援などを行ってきた中武昌史さんが務める。中武さんは「延岡市には子ども食堂が7つあるのに、中間支援でバックアップする団体が今までなかった。子ども食堂への物資配布のほか、困っている人への直接の支援も行っていきたい」と話す。「物資を集めたり、仕分けしたりする場所として、延岡卸商業センターの以前は食堂だった場所を借りることができた。本当にありがたい」とも。
開所式には、市内外からフードバンクや子ども食堂の代表、社会福祉協議会、行政関係者など20人が集まった。場所を提供する延岡卸商業センターの市園清貴理事長は「フードバンクのべおかの活動拠点になるということで、卸団地の組合員一同、大変喜んでいる。『いただきます』を聞けなかった食品が子ども食堂などのために利用されるのはとてもいいこと。SDGsのいくつものゴールに寄与する活動を応援していきたい」と話す。
3月中旬から、支援してほしい人を募集する。4月からは第1土曜の午前を活動日として、物資の仕分け作業などを行う。