お倉ケ浜総合公園野球場「メディキットスタジアム」(日向市財光寺)の改修工事が終わり、2月2日、竣工式が開かれた。リニューアルオープンを記念して、地元中学生による野球の記念試合も行われた。
1978(昭和53)年に建設された球場は、老朽化が進んでいたことや規模拡張のため、2023年10月から整備を進めてきた。
新球場は両翼を93メートルから100メートル、センターを120メートルから122メートルに拡張。観客席を備えた本部棟、収容人数22人から40人に拡張したダッグアウト、サンドーム日向の北側に投球練習場、球速表示や動画再生機能を兼ね備えたフルカラーLEDのスコアボードを新設し、観客収容数はスタンド席と芝生エリアを合わせて1500人。球場はネーミングライツ事業により愛称が「メディキットスタジアム」に決まった。
当日の式典には、関係者97人が出席したほか、市民も1000人以上集まった。関係者によるテープカット、市内で野球・ソフトボールを行う児童生徒28人によるくす玉開披、日向高校と富島高校の野球部それぞれがシートノック、市内や門川町の中学校6校の野球部と中学硬式野球2チームが集まり記念試合を行った。同市出身で東京ヤクルトスワローズ(以下、ヤクルト)の青木宣親GM特別補佐、千葉ロッテマリーンズの黒木知宏投手コーチ、広島東洋カープの日高暖己投手の3人がビデオメッセージを寄せ、会場からは歓声が沸き上がった。
西村賢市長は「球場の改修工事は市制施行70周年記念事業にあわせて、日向市出身で医療機器メーカー・メディキットの創立者である、故・中島弘明さんが多くの子どもたちや野球チームの皆さんが気持ちよくプレーできるように球場の改修に取り組んでほしいという思いで5億円の寄付をしていただいたことが始まり。今後も市民のスポーツ振興やスポーツキャンプの振興の拠点として、皆さんに親しまれることを期待したい」と呼びかけた。
2月16日には、東北楽天ゴールデンイーグルス(以下、楽天)とヤクルトの2軍同士の記念試合が行われる。始球式にはヤクルトの青木宣親GM特別補佐が登場する。
そのほか、楽天のマスコットキャラクター「クラッチ」が参加、楽天のグッズ販売やグッズが当たる抽選会を行い、会場には飲食ブースも設ける。試合前には楽天の公式チアリーダー「東北ゴールデンエンジェルス」のダンスパフォーマンスをはじめとした催しも予定。試合後には楽天の選手のサイン会も行う。入場無料。セレモニーは12時30分~、試合は13時~。