延岡経済リンケージ機構とATOMica（アトミカ）が11月21日、延岡駅西口街区ビルで西郷隆盛のひ孫を招き、講演会を開く。

　登壇するのは西郷隆盛を曾祖父（そうそふ）とする西郷隆夫さん。延岡には、西南戦争の最後の決戦「和田越の決戦」の地があり、決戦に敗れた西郷さんは北川町俵野の旧児玉熊四郎邸に宿陣した。そこで最後の軍議を開き、薩摩軍を解散。現在、同所は西郷隆盛宿陣跡資料館となっている。隆夫さんは度々延岡を訪れ、2017（平成29）年には「のべおか観光大使」に就任。延岡を代表する春のイベント「延岡花物語」には毎年来延する。

　今回は隆夫さんが大手百貨店のバイヤーとして活躍後、宮崎産業経営大学客員教授や薩摩の歴史などの講演活動などを行う傍ら、兵庫県姫路市で洋菓子店を開業したことなどを踏まえ、「起業家精神」をテーマに話す。

　主催する延岡経済リンケージ機構の熊谷俊一さんは「現在の資料館の裏にある塚は、天皇家の祖先と言われる『ニニギノミコト』の御陵墓といわれ、当時、それを理由に西郷隆盛は政府軍から攻撃されなかったのではないかと推察していた。隆夫さんにその話をすると、まさにその通りで、西郷家では代々語り継がれていることと、『延岡に足を向けて寝るな』と言われていることを知った。隆夫さんは非常に話がうまく、来ていただければ皆感動すること間違いなし」と話す。

　講演は2部制。昼の部（15時～16時30分）は「西郷隆夫氏が語る『起業家精神』～西郷隆盛の遺訓・事業の教え～」と題したトークショーで、参加無料。定員50人。夜の部（18時～19時30分）は「MEET＠×かたりのべおか 西郷さんの子孫だから知っている秘話と本当の人間性」と題したトークディスカッションで、定員20人。参加費200円。