「ぽとぅんと一軒家くらおか」（西臼杵郡五ヶ瀬町鞍岡）が10月15日、宮崎・五ヶ瀬町鞍岡にオープンした。

上空から見た「ぽとぅんと一軒家くらおか」（写真提供＝五ヶ瀬エンターテイメント）

　福岡市出身で元地域おこし協力隊員の西川倫立（ともたか）さんが切り盛りする。築50年ほどになる空き家を改装し、一棟を1組に丸ごと貸し出す。

　宿は3DKの平屋で、和室2部屋（全12畳）、2台のデスクを備えたワークスペース、ダイニング、キッチン、風呂、洗面所、トイレ、レンガ作りのバーベキューグリルと屋根を備えたバーベキュースペースなどがある。

　西川さんは2021年4月、千葉県から宮崎県五ヶ瀬町に地域おこし協力隊として移り住み、同隊員として2年間、鞍岡地区の自治組織「ぎおんの里づくり協議会」でのイベント運営や情報発信などを行った。2023年4月からは「五ヶ瀬エンターテイメント」の社長として、地域に密着したイベントの運営、コンサルティング業などを行っている。

　東京で働いていた西川さんは「都会にも山はあるが、五ヶ瀬町の山が近く美しいのに感動した。夜になると辺りが闇になり、見上げるとたくさんの星があるのも、ここに来ないとできない体験。まずは来て体験してほしい。観光客はもちろん、五ヶ瀬町を離れた方々が帰って集まる場所にもなれば」と期待を込める。「敷地が広いので、ゆくゆくは地元農家との観光農園やアスレチック、コテージなども設けたい。「町内には空き家が140軒ほどあるが、利活用が進んでいない。『ぽとぅんと一軒家くらおか』が利活用のモデルとなって広がってほしい」とも。

　宿泊料金は1泊2万円（1～4人）。5人以上は1人増えるごとに4,500円加算。最大8人まで。食材を持ち込んでの調理も可。五ヶ瀬の食材を使ったバーベキューセット（1人前3,000円～）、鍋セット（同2,500円～）、五ヶ瀬の米（1合500円～）の提供も可能。いずれも2日前までに要予約。