暮らす・働く 学ぶ・知る

延岡・大武でごみ拾いイベント「シン川浚え」 海洋ごみを考えるきっかけに

「0024 ODAKE River project」代表の松本憲征さん

「0024 ODAKE River project」代表の松本憲征さん

  • 2

  •  

 延岡の大武川沿いの自然について考える団体「0024 ODAKE River project(ゼロゼロニヨン おおだけ リバープロジェクト)」が8月4日、ごみ拾いイベント「シン川浚(ざら)え」を行う。

川辺道路のごみ拾い(過去の活動の様子)

[広告]

 当日は大武二区公民館をスタートし、大武川の川辺のごみを拾った後に分別。さらに、海洋プラスチックについて考える講座を同公民館で開く。

 同団体代表の松本憲征(のりゆき)さんは5年前に1人で川のごみ拾いを始め、毎月第2日曜に行っている。松本さんは「5年前、心身疲れ切って橋の上に立ったとき、山から夏の風が吹いてヨシがなびいていた。その時に心地よく、心が回復したと感じ、救ってくれた川に恩返しがしたくてごみ拾いを始めた。次第に近隣住民が声をかけてくれるようになり、『昔は川の掃除は、地域のみんなでしていたけど今はなくなった』と聞いた。地区の歴史を調べてみると、昔の資料に川浚(ざら)えという言葉を見つけた。川浚えとは、川の底にたまった土砂や汚物を取り除くことで、江戸時代から行われていた河川整備作業のこと。大武川でも代々、川浚えとして川と共に生きる人々が河川活動に取り組んできたことを知り、その歴史と思いを受け継ぎ、これからも川を守り、育てていくという願いを込めて『シン川浚え』と名付けた」と話す。

 主な活動メンバーは4人で、大武地区に縁のある人も集まる。今回は夏休み期間のため、子どもたちが拾ったごみから海洋ごみについても学ぶ。松本さんは「8月4日は橋の日。全国でも橋、河川の清掃が行われ、延岡市内各地でも行われる。マイクロプラスチックやSDGsなど、何か未来にぼんやり不安があり、何をしたらいいか分からなくてつまずいている人の背中を押して、過去、現在、そして未来への橋渡しとなれれば」と話す。

 開催時間は9時30分~11時。事前申し込み不要。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース