日向市東郷町に「九州パンケーキカフェ」(TEL 070-4766-3939)が11月6日、オープンした。
店主は延岡市、日向市で就労継続支援B型事業所「めだかファミリーグループ」の代表を務める押川敬視さん。新型コロナウイルス禍で企業から受託する仕事が減り、「ウィズコロナ時代の障がい者の働き口を確保するために手だてを打たなくては」と考えていたところ、九州パンケーキカフェを展開する「一平ホールディングズ」(宮崎市高岡町)の社長、村岡浩司さんと話す機会があり、意気投合したという。宮崎県、佐賀県の国内のほか、台湾、シンガポールの海外を含む7店目で、県内では初のフランチャイズ店舗となる。
押川さんは「障がいのある人だけでなく、シングルマザーや元受刑者など働きづらさのある人たちがいる。その人たちのために、仕事を待つだけでなく、自分たちで仕事をつくっていく攻めの姿勢が必要だと思った。カフェでは障がいのある人に最初は庭や床の掃除、皿洗いから始めてもらい、その後ホールの仕事などもやってもらえたら。彼らの所得向上も目指したい」と話す。「頑張りすぎて心身共に疲弊する人が多いので、働く人もお客さんにとっても『頑張らなくていい、ありのままでいられる居場所』にすることができたら」とも。スタッフの山口小百合さんは「ここは冠岳が見え、庭があり、自然を感じられるところ。皆さんにゆっくりくつろげる店にしたい」と笑顔を見せる。
メニューは九州産の小麦、雑穀などが材料のミックス粉「九州パンケーキ」を使ったパンケーキ、ガレットが中心。高千穂発酵バターと西澤養蜂場の蜂蜜で食べるプレーンの「九州パンケーキ」(770円)や季節限定の日之影町産和栗を使った「マロンパンケーキ」(1,000円)、「エッグベーコンガレット」(780円)など。ドリンクは九州パンケーキのためにブレンドした豆を使うコーヒー「九州ブレンド」や「高岡丸山農園の檸檬をたっぷり絞ったレモネード」(550円)などを提供する。
11月中は1日10組の完全予約制。営業時間は11時~17時。火曜定休。