日向特産のかんきつ「へべす」の出荷が6月1日、始まった。
今年の初出荷は例年通り、門川町の農家でJA平兵衛酢部会部会長の川崎泰富さんらが栽培した約130キロのへべすが持ち込まれた。8月初旬からは露地物が出荷され、10月まで市場に並ぶ。
うどんバー「おだや」(日向市上町、TEL 090-3410-4778)では期間限定のへべすうどんなどの販売が始まった。提供するのは輪切りにしたへべすを載せた「へべすうどん」(650円)と、店主が注文を受けてから果汁を絞って作る「へべすサワー」(500円)。営業時間は19時~翌2時。
店主の小田司さんは「コロナウイルス感染症拡大防止のため4月末から5月初めまで休業した。うどんのネット販売も始めたが、営業自体は苦戦している。へべすうどんとへべすサワーをきっかけに、お客さんが町に戻ってきてくれれば」と話す。
自称「へべすの妖精」で日向市「黙認」キャラクターのレディーヘベさんは「昨年は生産者も首をかしげげるほどの不作で、需要に供給が追いつかず歯がゆい思いをした。今年は鈴なりに実っていて、たくさんの方に喜んでいただけると思う。生産者もコロナウイルスの影響での消費の落ち込みを心配しているが、私が生産者を応援し、飲食店や一般消費者の皆さんにへべすを届けたい」と話す。