多国籍料理店「山陰(やまげ) kitchen KECAK(ケチャック)」(日向市東郷町迫野内、TEL 080-4277-5522)が、withコロナ時代に適応した持続可能なテークアウト文化を根付かせるため、「脱プラスチック宣言」を行った。
同店オーナーシェフの黒木正剛さんの得意料理は、ジャマイカの郷土料理である「ジャークチキン」をはじめ、「グリーンカレー」「ダルカリー」「ナシゴレン」などのアジア料理。イベント出店することも多く、かねて自然に優しい、ヨシパルプ原料(サトウキビ)のランチボックスを使ってきた。
コロナ禍でイベント出店する機会はなくなったが、店舗でのテークアウト利用が増えたことから、あらためて「プラスチックフリー」を宣言。ランチボックスに環境に配慮した容器を使っていることを説明するシールを貼って、テークアウト販売を始めた。黒木さんが使うランチボックスは、合成樹脂不使用の耐水耐油加工がされており、全て植物由来の原料で作られているため土に埋めて生分解が可能。
黒木さんは日向市を拠点に活動するNPO法人「日本航海協会」の一員で、ハワイの航海カヌーホクレア号のクルーとの交流があることから、ハワイの環境意識の高さを常に目の当たりにしてきたという。
「昨年12月にホノルル市議会で、オアフ島内での使い捨てプラスチック製品の使用を2022年までに禁止する法案が成立した。食事のテークアウト用プラスチック容器や皿をはじめナイフ、フォーク、スプーン、ストローも対象に含まれている。周りを海に囲まれているハワイにとって、海洋プラスチックごみに関する問題意識は高い。日本も四方を海に囲まれているので、ハワイと同じように脱プラスチックに取り組まなければと思った」と黒木さん。「プラスチックフリーを宣言するシールは日本航海協会が作ってくれた。このシールを使ってプラスチック容器から環境に配慮したランチボックスを使う飲食店が増えれば」とも。
営業時間は11時30分~15時。夜営業は要予約。火曜定休。