門川町立中央公民館(門川町大字門川尾末)で2月16日、門川湾の魚を題材にした「門川の魚かるた」の大会が開かれた。
門川町の海辺の魅力と昔ながらの遊びの文化を残していくことを目的に発足した「宮崎大学魚かるたプロジェクト」が企画した。メンバーは宮崎大学の3年生から院生までの学生など14人。2019年に同町と宮崎大学の連携事業として、門川湾周辺に生息する515種の魚を載せた「門川の魚図鑑」を発行し、今回それを元に44種類の魚をかるた札にした。
魚かるたの制作に携わる宮崎大学農学部海洋生物環境学科の村瀬敦宣准教授が「これからの未来を担う子どもたちに門川町の魅力を遊びながら知ってもらいたいと思い、子どもから大人まで楽しめるかるたを作った。魚の特徴がわかる読み札、魚のイラストや解説を書いた取り札を用意したので、この機会に門川の魅力を楽しんでほしい」と話す。
門川町のほか、日向市、宮崎市、延岡市などから約70人の小学生が集まり、午前・午後の部に分かれてかるた大会に参加した。「金ハモは門川町のブランド品」「えば釣りは宮崎夏の風物詩」などの読み札が読まれ、児童たちは目当ての取り札に手を伸ばして熱戦を繰り広げた。
参加した大王谷学園(日向市)1年の山田朔太郎さんは「普段から細島港などでお父さんと魚釣りをしている。魚は釣るのも食べるのも大好きで、特にタカノハダイが好き。また家族で魚かるたをしたい」と笑顔を見せていた。
小学4年の娘が参加した門川町在住の神戸百代さんは「私の父が漁師。よく娘も父の手伝いをするので、魚の種類には詳しい。ただ、食べることがあまり好きではないので、かるたを通して少しでも魚好きになってもらえたら」と話す。