日向で4月、「子ども食堂」が初めて開設される。主催は「子ども食堂ひゅうが 絆」(日向市亀崎西、TEL0982-54-5846)。
富高の「kakure cafe NICO」でも月1回昼食が提供される
現在子どもの貧困が社会問題になっているが、その解決策の一つとして家で満足に食事がとれない子どもたちのために無料で食事を提供する「子ども食堂」が各地で運営されている。宮崎県内では宮崎市など8カ所に開設されてきたが、日向市では初めて。不動寺の元食堂を会場とする「絆 ふどうじ」(TEL 0982-53-8718)と富高に3月末にオープンした「kakure cafe NICO」を会場とする「絆 とみたか」(TEL 0982-54-8466)で始まる。
同会代表の三輪邦彦さんは高校の社会科教諭として長年教鞭をとってきた。教員時代から地域で子育て支援を行い、5年前からはカウンセリング講座を定期的に開催。教員仲間や地域で活躍する人を講師に招き講演会も開き、一貫して子どもと教育の問題に取り組んでいる。
三輪さんは「バブル経済崩壊後、社会における子どもの格差と貧困の問題に気付き始め、ここ数年はもっと身近に肌で感じるようになった。子ども食堂を始めたいと周囲に伝えると、賛同者が多くて驚いた。共感してくれる人に支えられて、準備から5カ月ほどで開設の運びとなった。子どもたちが食事をしに来てくれ、笑顔を見せてくれることを願っている」と話す。
営業日時は、「絆 ふどうじ」が4月14日から毎月第2金曜の17時~20時、「絆 とみたか」が4月22日から毎月第4土曜の11時~14時。料金は高校生まで無料、大人500円。