人材づくり事業「日向ドラゴンアカデミー」の受講生らによるプレゼンテーションが10月27日、宮崎・日向市文化交流センター小ホール(日向市中町)で行われた。
今年で3期目を迎えた同事業は、市内外の10~30代の男女18人と1年間、地域課題を解決するソーシャルビジネスを学び実践するもの。プレゼンテーションでは、受講生が7月から学び実践してきた内容を発表した。
発表者は8人で、最優秀賞に輝いた椎葉村在住の鈴木宏明さんは「生産者から始める 持続可能な日向人総活躍社会作り」と題し、キノコの菌床栽培の生産を提案。障がい者や高齢者を雇用し同市全体で活躍できる場を作ると発表した。
審査員として講評した同市の碁石メーカーの黒木宏二社長は「実践可能な内容でとても魅力的だった。本当にやりたいという気持ちを大事にし、ぜひ実践してほしい」と評価。
優秀賞は滋賀県から宮崎にサーフィン移住した松浦健二さんで、テーマは都市部の転職希望者を対象にした「移住促進と働き方アップデート」。地域活性化賞は岩手県出身で現在宮崎県内の大学に通う4年生、鈴木美南さんの特産かんきつ類へべすを活用した「へべすを食卓に! 日向へべすを生かしたレシピの考案と実践」が受賞した。
同アカデミーの主任講師である齋藤潤一さんは「塾に入ってきた最初の顔と卒業するときの顔が全然違う。自分のワクワクすることと地域課題に取り組み、1期生、2期生に続き今後も実践を続けてほしい」と期待を込める。
審査員の審議中には、日本一周から前日に帰ってきた同市在住の矢北嘉杜さんが飛び入り参加し、「来年1月13日の日向市成人式で日本一周を実行して見てきたこと、考えたこと、そこから思いついた起業プランについて話すので、ぜひ来てほしい」と観覧者に呼び掛けた。