宮崎県北の山間部に位置する日之影町で現在、「山太郎ガニまつり」が開催されている。主催は日之影町物産振興協議会。
同イベントは今回が初めての開催。町の中心を流れる五ヶ瀬川で捕れる「山太郎ガニ」を使った料理を町内の飲食店4店舗で提供している。山太郎ガニはモクズガニのことで、上海ガニの仲間。同協議会長の高見一行さんは「日之影の特産にはクリやユズ、アユなどがあるが、立派でおいしい山太郎ガニもあることを広く知ってほしいと思い企画した。山太郎ガニは独特なうまみがあり、好きな人はやみつきになる」と話す。
毎年「山太郎ガニ」を捕り、店で調理する「居酒屋 左近」店長の田中祐二さんは「毎年お盆過ぎごろから10月下旬まで約4000杯を提供する。県外からのお客さまも多く、先日は東京都や宮城県からの来店があった。今年は他店舗の分もあるため、時間を見つけては川に捕りに行っている」と話す。「山太郎ガニは秋になると産卵のため河口へ下るが、日之影より上流だと岩が大きく流れも速いので捕るのが難しく、下流だと岩が少なく流れも緩やかなため難しく、日之影がちょうどいい場所になる。この時期だけのおいしい山太郎ガニを食べに来てほしい」と呼びかける。
イベント参加店は、「居酒屋 左近」「ドライブイン 青雲の里」「お食事処 くりの木」「日之影温泉駅」の4店。メニューは全店共通で、塩ゆでした山太郎ガニ(雄・雌各1杯)とカニ巻き汁のセット(3,300円)。前日までの予約制。10月12日まで。