
公募作を元に作られた郷土のかるた「高千穂いいっちゃがかるた」が完成し、高千穂神社の神楽殿で2月16日、お披露目かるた大会が行われた。主催は「高千穂郷土かるた協会」。
町内外から724点の読み句と418点の絵が寄せられたかるたの中から、「あ」から「ん」までの文字を頭に付けた46組が選考委員によって選出された。
発起人で高千穂町地域おこし協力隊の甲斐有香さんは「かるたを通して子どもたちが遊びながら地元のことを知り、誇りに思う気持ちを持ってほしいと思い企画した。来年度は町内の学校でかるたの時間を設け、子どもたち皆が体験することになった。大人になって思い出に残るくらい、『いいっちゃがかるた』が広まっていってほしい」と話す。
「日が昇り 雲海かがやく 国見ヶ丘」の読み句が優秀作品に選ばれた、社会人の戸高玲子さんは「『国見ヶ丘』は地元で、子どもが通う小学校歌にも出てくるほど身近な場所だが、雲海を見た時は毎回感動する。かるたを通して高千穂の魅力をたくさん知ってもらえれば」と話す。
「ラブリー キュートな うずめちゃん」の絵札が優秀作品に選ばれた、高千穂中学校3年の甲斐美心華(みみか)さんは「うずめちゃんのポーズを工夫し、背景をピンクにしてかわいくした。かるたとしてずっと残るのでうれしい」と笑顔を見せる。
「モニュメント 町の中にも 三十個」の読み句、絵札とも選ばれた、高千穂小学校6年の佐藤弘至(こうし)さんは「学校で町内のモニュメントについて調べたり、作ったりしている。たくさんの人にモニュメントを知って見てほしい」と期待を込める。
完成したかるたは、読み句、絵札の採用者に贈るほか、町内の幼保園、小中高校、子育て支援センター、介護施設などに寄贈する。