
北川湿原の観察会が9月29日、延岡市役所と現地で開催された。
北川湿原を代表する希少植物、オグラコウホネ。黄色い花がかわいい
北川湿原は延岡市北川町にある家田(えだ)湿原と川坂湿原の総称で、絶滅危惧種動植物が70種以上生息し、「日本の重要湿地」の一つに数えられている。
約60人の参加者は市役所講堂で県北植物愛好会事務局長の黒木克幸さんの講話を聞いた後、バスで家田湿原を訪ねた。黒木さんのガイドで、紫色の花が虎の尾のような形からその名が付いたミズトラノオや、水面から茎を伸ばし、黄色の小さな花を咲かせたオグラコウホネ、北川湿原の空きを彩るナガバノウナギツカミなどの植物を観察した。
黒木さんは「北川湿原には希少な動植物が数多いが、近年、オオフサモなどの外来の植物が入り、植生の遷移が進んでいる。保存活動のために水さらえ(川ざらえ)もしなくてはいけないが、大変な重労働で、地元の方々が高齢になり、課題となっている」と話す。
参加した60代女性は「最初に丁寧に講義をした上で湿原に行ったのが非常に良かった。赤いショウジョウトンボも見られて良かった」と振り返る。