延岡・北方の果樹農家「田口ファミリーファーム」（北方町蔵田辰）が8月1日、敷地内に「エンチャ－ドカフェ」をオープンした。

果樹園に隣接し、広いガーデンも備えるエンチャ―ドカフェ

　宮崎県最北端の観光イチゴ園を経営し、イチゴのほか、季節ごとに、桃、ブドウ、柿、キンカンを育てる。代表の田口正幸さんを中心に、田口さんの姉、妹など家族で経営する。カフェの名である「エンチャ－ド」は果樹園を意味するオーチャード（orchard）に、人のつながりを意味する「縁」と延岡の「延（えん）」を付け加えた造語。

　田口さんは「以前からイチゴ狩りに来たお客さまに少しでも長く、うちの農園に滞在してもらいたいと思っていた。芝生の上で寝そべって山やカキ園を眺めてもらい、自然の豊かさを感じてほしい」と話す。「中山間地域の産業を考えた時に、今後は観光しかない。ゆくゆくは選果しているところを見ながら果物を選べる直売所や、宿泊施設も作りたい。高千穂から車で30分ほどなので、インバウンドのお客さまも取り込みたい」とも。

　店内には約30席を用意するほか、絵本が並び靴を脱いで上がるスペースも設けた。ガーデンにはテントやマット型のウオータースライダーを用意し、テラス席から子どもが遊ぶところを見ながらスイーツを食べることができるようにする。「小さな子どもを持つお母さんに、休日、ゆっくり過ごしてもらう場所を提供できたら」と田口さん。

　メニューは、同ファームで作った果物を使った「シャインマスカットタルト」（イートイン660円、テイクアウト648円）、「シャインマスカットパフェ」（同1,320円、同1,296円）、「ピオーネパフェ」（同1,100円、同1,080円）、「ぶどうのかき氷」（同1,210円、同1,188円）のほか、唐揚げとフライドポテトの付いた「ホットドッグセット」（同1,210円、同1,188円）なども。コーヒー（同418円、同410円）、完熟マンゴーススムージー（同880円、同864円）のドリンクメニューもある。

　営業時間は10時～16時。