延岡の山下新天街が現在、「七夕まつりの来場者の夢をかなえる」プロジェクトを実行している。
山下新天街で先月行われた「のべおか七夕まつり」でササ飾りの短冊に願いを書いた人の中から5つを選び、夢をかなえたり、夢の実現に向けたサポートを行ったりしている。
8月4日に実行されたのは、延岡市在住の朝妻真奈美さんが書いた「そうめん流しをしたい」という願いをかなえるもの。商店街の中にある今山八幡神社の鳥居前で、山下新天街商店街振興組合の理事らが雨どいなどを設置し、朝妻さん一家にそうめん流しを提供した。真奈美さんは「2歳10カ月の息子が高千穂に行った時に流しそうめんを楽しんだことから、またやらせてあげたいと思ったのがきっかけ。まさか私の願いが選ばれて、息子のためにやってもらえるなんて驚いた」と笑顔を見せる。長男・新くんは次から次に流れてくるそうめんを真剣な面持ちで、フォークですくっていた。
ほかに「体のゆがみを直したい」などという人には、同商店街の理事長で整体師の興梠貴士さんが施術したり、共にエクササイズをしたりして、願いのサポートを行った。
今後、「絵がうまくなりたい」人には画家が指導し、「お笑い芸人になって売れたい」人には、吉本興業所属のお笑い芸人「嫁恐竜」がお笑いを指南する予定。
興梠理事長は「昨年から夢をかなえるプロジェクトを実行し、大変好評を得ている。できることには限りがあるが、せっかく七夕まつりを楽しんでもらったので、意義あることができたら」と話す。