新富町在住の消しゴムはんこ作家・玉利タマリさんが6月6日、延岡の雑貨店兼イベントスペースの「SOPO(ソポ)」(延岡市中町2)でワークショップを開いた。
夫の転勤で2021年に宮崎に転居した玉利さんは2児の母。子どもの頃から工作が好きだったが、高校時代に消しゴムはんこの本を購入したことがきっかけで、独学で20年作品を作り続ける。日常生活で出合った場面やちょっとした気づきを下絵にし、カッターで彫って、はんこにしていく。玉利さんは「20年もやっているというと自分でも引いてしまうが、空いている時間にちょっと彫って、押してと手軽にでき、一人で作業が完結するのがいい。一つのはんこができ上がると自分の絵が雑貨として成立した感覚にもなる。日常で見たり感じたりした、面白いことや驚いたことをせっかくなのでネタにしようという気持ちで作っている」と話す。
当日は、消しゴムはんこ作りワークショップに延岡市在住の女性6人が集まり、玉利さんが指導した。玉利さんが用意した見本の絵柄や、自分の店や名前などの文字を彫り、楽しみながら黙々とペン型の彫刻刀を動かしていた。
玉利さんは「最近、作り方を教えてほしいと頼まれることが増えた。地域のお祭りなどで会場の各所に消しゴムはんこを押せる場所を作り、スタンプラリーのような感覚で多色刷り体験してもらうことも。子どもに喜んでもらえたらという気持ちが強くなっている」とも。
同店での作品展示、消しゴムはんこでつづられた日記展示、はんこの販売は6月末まで。はんこの価格は300円~。