延岡の五ケ瀬川沿いにあるコノハナロードで6月2日、コットンの苗の植え付けが行われた。
2016(平成24)年に五ケ瀬川右岸堤防を整備・管理する「コノハナロード延岡市民応援隊」の武田弘子さんが中心となり、始まったプロジェクト。延岡を創業地とする旭化成が綿花のコットンリンターを原料にした「ベンベルグ」という繊維を作っていることに着目し、同社から洋綿の種をもらい、育てたことによる。2022年からベンベルグを製造する同社恒富地区工場のOBが「コットン・恒富OB協力隊」を結成し、共同でプロジェクトを行う。
当日は40人ほどの参加者が事前にマルチシートを張り準備をした120メートルの花壇に穴を開け、ポットから取った苗240個を次々に植え付けた。
今年から延岡市民応援隊同プロジェクトのリーダーになった藤島節子さんは「早い時には梅雨の頃に花が咲き、朝方は白色ではなく、赤い花を見ることもできる。10月には収穫し、リースを作るなどし、コノハナロードのイベント『花物語』でお披露目するので楽しみにしてほしい」と話す。コットン・恒富OB協力隊の代表・田中公宜さんは「ベンベルグ工場は2031年に100周年を迎える。それまでは頑張りたい」と笑顔を見せる。