日向市の「大王公園」(大王町)のソメイヨシノが見頃を迎えている。
市立大王谷学園から約500メートル、北西に進んだ沿道にある同園。現在、ソメイヨシノが満開を迎えている。夜になると桜がライトアップされ、多くの花見客が訪れている。
公園の近所に住む佐藤正造さんが約25年前から電飾を施す。今年は、佐藤さんと同地区在住の2~3人で3月20日にライトアップの作業を行った。佐藤さんは「自宅から見える公園の桜を見ていて、ライトアップを思いついた。最初は自宅の電気を使ってライトアップをしていた。電力を消費するため暖房などが使えなかったが、花見客の楽しそうな表情を見るとうれしくなった。現在はライトアップ用の電気設備を整えている」と笑顔を見せ、「毎年、皆さんが花見をしている光景を見ると日本はすてきなところだと改めて思う。この地に桜を植えた先人に感謝したい」と話す。
佐藤さんによると3月28日に開花したソメイヨシノは、天候が良ければ4月10日前後まで見られるという。
宮崎地方気象台によると、今年の宮崎県のソメイヨシノ開花宣言は3月25日と平年より2日遅く、昨年より6日遅い開花となったという。
ライトアップは18時30分~23時。花が散る時期まで行う。