日向市美々津町で3月3日、「美々津町並み おひなさん祭り」が開かれる。

昨年のおひなさん祭りの様子

　江戸時代からの古い町並みが残り、伝統的建造物群保存地区に指定されている立縫地区で行う。近年ではIターンやUターン者が増え、飲食や雑貨店を開業するケースもあり、地区のにぎわいを創出している。同イベントは今年で7回目。

　「美々津軒」「歴史民俗資料館」「町並みセンター」「戸高家」「旧矢野家」など古民家16軒でひな人形を展示するほか、着物で町歩きをしてもらおうと着付け体験も行う。1回1,000円。呈茶会場も用意し1服100円で用意。ひな人形展示箇所を回遊するスタンプラリーも行い、先着100人にぜんざいを振る舞う。

　昨年から、地域住民が中心となり活動する「美々津の歴史的町並みを守る会」と30～40代の移住者らが協力して、物販や飲食などの出店を行う。町内外から28店が集まり、コーヒー、マフィン、花、服飾、骨董（こっとう）品などを販売。出店者は「nirvana coffee（ニルバーナコーヒー）」「mimistand（ミミスタンド）」「select shop ann（セレクトショップアン）」「malva（マルバ）」（以上、日向市）、「remercier（ルメルシェ）」（門川町）、「ありが陶」（都農町）、「hello! brand new days cafe（ハロー ブランニューデイズカフェ）」（鹿児島県）など。

　型抜きや的当てゲームができる子ども縁日コーナーも用意する。ステージイベントでは、フラダンスショーのほか、20歳以上を対象にした激辛カレー早食い競争、小学校高学年の部と中学生の部を用意したラムネ早飲み競争を行う。参加費は、激辛カレー早食い競争＝1,000円、ラムネ早飲み競争＝無料で、当日エントリーも可。賞金を用意し、激辛カレー早食い競争＝1万円、ラムネ早飲み＝3,000円。

　同地区で古民家食堂「ひなた屋」を夫婦で営み、イベントの出店を担当する金丸文武さんは「2018年に美々津に戻り約5年半。年々移住者も増えている。地元の行事に積極的に参加する移住者が多く、町を盛り上げるためにできることも多くなった。家族で楽しめるイベントになっているので、ぜひ来てほしい」と話す。妻の奈緒さんも「古民家を開放してひな人形を展示する。この機会に町歩きしながら美々津の雰囲気を感じてほしい。当日着物を着て、フードコーナーで買い物をした人に各出店者から記念品を用意する」とも。

　開催時間は10時～15時。小雨決行、雨天中止。現在、出店者も募集している。問い合わせは古民家食堂「ひなた屋」（TEL 0982-58-0233）まで。ひな人形の展示は3月10日まで。