延岡市駅前複合施設「エンクロス」(延岡市幸町3)で11月18日、読書会が開かれる。主催は「のべおか読書会」(延岡市野地町6、TEL 070-3763-8018)。
同会は2016(平成28)年から延岡市内で読書会を開いてきた。主宰の黒木萌さんは「育児休暇中に社会から孤立したような感覚を覚え、産後3カ月の時に人とつながる手段として読書会を始めた。本を介して人と話すことで、普段よりも深い対話ができるのではないかと考えた」と話す。
今回の課題本はオルナ・ドーナト「母親になって後悔してる」。黒木さんは「私もまだ本を読んでいる途中だが、この本を読むことで、『母親』が社会に背負わされている重荷についてひもといていくことができるのではないか。タイトルだけ見るとぎょっとしてしまう人もいるかもしれないが、この本に出てくる母親たちが後悔しているのは、決して生まれてきた子どもについてではない。『母親』という役割やそれに付随する社会からの視線について、読書会で話すことができたら」と話す。
「今の社会では、『母性』が神話化されている側面がまだまだある。この本の持つ意義や感想を共有することで、親子や子育てに寛容な社会をつくれたら。子育て中の母親だけでなく、誰でも気軽に参加してもらえたら」とも。
開催時間は10時~12時。定員8人。参加無料。