延岡市のアクセサリー作家が現在、売り上げの一部をウミガメ保全への寄付する活動を行っている。
シーグラスのピアスとヘアアクセサリー。価格の3割が寄付にあてられる
延岡の海岸で拾った「シーグラス」を使い、ピアスやヘアアクセサリーなどの小物を制作している小林愛恵(よしえ)さん。シーグラスは、海岸や湖畔に落ちているガラス片のことで、水に流された結果、角が取れ、曇りガラスのような風合いを持つ。小林さんの父が「延岡野生動物研究会」の会員としてウミガメの保全活動を行っていることがきっかけで、自分もウミガメのために何かできないかと考え、今年2月からシーグラス小物を販売し、価格の3割を寄付する活動を始めた。
小林さんは「研究会の人たちは毎日早朝から、調査のためにウミガメの産卵を確認している。産み落とされている時には安全な場所に卵を移し、ネットを付け、カラスやイタチに狙われないよう対応している」と話す。
「シーグラスは水洗い、天日干しなどをした後、レジンやコーティング剤を塗って加工している。一つ一つ、ウミガメのためを思って作っており、作業は楽しい」とも。価格は、ヘアアクセサリー680円~、ピアス990円~、額(小)=500円、(大)=990円。洋菓子店「サンタクロース」(夏田町)や小林さんが参加するイベントなどで販売している。
小林さんは「保全活動を支援してくれる人が増えてくれたら」と話す。