「クィア・フェミニズム勉強会(ゆる~く)」が7月16日、延岡市駅前複合施設「エンクロス」(延岡市幸町)で開催される。
主催はトランスジェンダーの当事者で、延岡在住の佐藤薫さん。仕事をしながら、性暴力に抗議する「フラワーデモ」やLGBTに関する映画の上映会などを行い、既存の性のカテゴリーに当てはまらない人たちがいることを知ってもらおうと活動する。勉強会のタイトルである「クィア」はもともと「規範から外れた」という意味。今回は女性に対する差別や不平等の解消を主張する「フェミニズム」の歴史や、LGBTを知るための知識などを学ぶことを目的にする。
佐藤さんは「『クィア』はもともと性的マイノリティに対して侮蔑語として使われたものだが、それを当事者が逆手に取って名乗ることで、主体性とアイデンティティを取り戻した歴史のある言葉。テーマについて知りたい、興味がある人はどなたでも来てほしい。私自身、LGBTについて説明するときに、もっといろいろな言葉を知っていたら詳しく話ができるのにと思うことがよくある。私も含め、皆で知識を得て話すことで、捉え方の違いに気づくことも想定し、その気づきを楽しみにしている」と話す。「私は講師というよりもファシリテーターとして緩く会を主催し、参加者がどんなテーマを望んでいるかアンケートを取るなどして、月に1度のペースで会を続けていきたい」とも。
開催時間は13時~14時30分。参加無料。申し込みは佐藤さん(TEL 070-4346-5255)まで。ショートメールでも受け付ける。