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自閉症の啓発イベント「お寺でアート」 青色で描き、写経や写仏も

屋外でのお絵描きを楽しむ子どもたち

屋外でのお絵描きを楽しむ子どもたち

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 自閉症児について関心を持ってもらおうと「お寺でアート あおいろであそぼう」が5月27日、慈眼禅寺(延岡市北方町)で開かれた。主催は子どもや女性の問題に取り組む団体「ハウリング」(浜町)。

描いた絵を見せる女の子

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 国連では毎年4月2日を世界自閉症啓発デーとし、「癒やし」や「希望」などを表す青色を、自閉症のシンボルカラーとしている。同団体代表の原田伊久美さんは「昨年は友人の子どもたちと一緒に自宅で青色の絵を描いた。今年は発達障害啓発週間にこそ間に合わなかったが、シンボルカラーである青色で遊ぶことを通して、青にもさまざまな青があるように、自閉症と一口に言ってもさまざまな人がいるということを知ってもらおうと企画した」と話す。

 当日は、境内で参加者がキッチンペーパーにペンで絵を描いたものをペットボトルに入れて振り、色水を作ったり、できた色水で画用紙を濡らして柔らかくし、そこにスポイトで絵の具を落としてにじみ絵を作ったりした。室内では慈眼寺副住職の久峩一晋さんが講話し、経典や仏の絵を下敷きにして青色の筆ペンで写し取る写経や写仏が行われた。

 原田さんは「大人も子どもも、障がいの有無も関係なく、みんなが自分らしくアートを楽しんでいた。全力で走り回り、全身で表現する子どもたちの笑顔が素晴らしかった。由緒ある自然豊かなお寺で副住職から話を聞いたことも良い経験になった」と話す。

 完成した作品は、「自閉症啓発アート展」として菓子店「虎彦」(幸町1)で展示する。展示期間は6月10日~6月16日。営業時間は平日=9時~19時、日曜・祝日=9時~17時。

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