「性教育を考える日」にちなんだイベントが7月17日、延岡市総合文化センター(東浜砂町)で開かれる。主催は「日本いのち心アカデミー協会」(延岡市沖田町、TEL 080-3990-0723」。
「性教育を考える日」は、同協会の代表で助産師でもある水野弥生さんの申請を受けて昨年、日本記念日協会(長野県佐久市)が認定した記念日で、7月の第3月曜の「海の日」と同じ日。水野さんは、看護師、助産師として産婦人科や小児科で仕事をした経験などから、予期せぬ妊娠の問題や子どもの貧困、育児が困難な家庭があることを知り、「包括的性教育」の必要性を感じている。昨年「0歳からの性教育」と題して初めてイベントを開き、今回が2回目になる。
水野さんは「乳幼児期から学童期の子どもを持つ家族を対象に、現状の性教育に関する問題点のほか、『包括的性教育』の事例について話す。包括的性教育を学ぶと、性交を初体験する年齢が遅くなったり避妊具の使用頻度が増えたりという成果が出たという研究結果もある。命の大切さを知り、自己肯定感を身に付け、人を愛することができる子に育つために必要な知識と感覚を知ってもらいたい」と話す。
当日は水野さんの講演のほか、絵本で学べる包括的性教育のコーナーの設置や赤ちゃんが出場する「ハイハイ競争」、音楽のライブなどを予定する。現在、同協会では個人や企業からの協賛金を募っている。