音楽イベント「東郷音楽祭2023 リラックスミュージックデイ東郷」が5月21日、日向市東郷町公民館さくら館(山陰辛)で開かれた。
2020年2月にベルギーから同町へ移住したミュージシャンの成澤けやきさんを中心に、移住者や地元住民が集まり、町を盛り上げようと企画した。日向市がキャッチフレーズ「リラックス・サーフタウン日向」を掲げていることにちなみ、「リラックス」をテーマに開いた。
成澤さんは「移住して知り合いが増えていき、人とのつながりが大きな力になるということを目の当たりした。東郷町の魅力は人と自然が豊富なこと。人が親切で思いやりがあり、困った人がいると助け合い、人と人が協力し合える町」と話す。今回のイベントについて「実行委員のメンバーが音楽に携わる人が多く音楽祭とした。出店は東郷町にゆかりがある人にお願いした。世界各国を回った人、Uターン、Iターンした人、さまざまな方が集まった」と笑顔を見せる。
青空が広がった屋外会場では町内外の17店が出店し、多国籍料理、カレー、クレープ、天然酵母パン、農薬・化学肥料を使わずに育てた野菜などを販売した。出店者の一人で今年1月に青島から移転オープンしたベーカリー「森のマドゥパン」(西都市)のニーテンさんは「けやきさんと知り合いで、店が東郷町に近くなったので参加した。東郷町は山に囲まれ、人を落ち着かせる町だと感じた」と話す。
館内では東郷町在住で実行委員メンバーである坂本美和さんと黒木正剛さんのユニット「美和&マオリーセイゴー」、美々津町のチェリーさんによる演奏、成澤さんによるオーストラリアの先住民アボリジニの管楽器「ディジュリドゥ」の即興演奏が披露された。
高鍋町から訪れた岡野江里さんはフェイスブックでイベントを知った。「空気がおいしい東郷町で元気の出る音楽を聞けて良かった」と話す。