延岡市の延岡城・内藤記念博物館で「藤井フミヤ展」が5月13日、始まった。
同展はシンガーとしてだけでなく、アーティストとしても活躍する藤井フミヤさんが油彩、水彩、切り絵、貼り絵、ボールペン画などさまざまな手法で創作した絵画約70点を展示する。正式名称は「デジタルとアナログで創造する藤井フミヤ展 多様な想像新世界」。
同日のオープニングセレモニーには、藤井さんのほか、主催を代表して延岡市の読谷山洋司市長、旭化成ひむか文化財団の米田昌樹業務執行理事などが出席した。
挨拶時にマイクの前に立った藤井フミヤさんは、マイクスタンドを振り上げて歌い始めるようなしぐさを見せ、会場を沸かせた。藤井さんは「延岡は海も山もあり、空が広い。歩いているだけで住んでいる人の穏やかな心が伝わってきて、『平和』を象徴するよい町。この町で展示ができることをうれしく思う。いろんな素材でつくった絵を展示しているので、ぜひ子どもたちや若い人に見てもらい、これからの自分の未来の創作活動への刺激になればと思う」と話す。
会場には開場前の朝7時ごろからファンが姿を見せ、開始1時間半の時点で約200人の来場者が詰めかけた。中には愛知県や埼玉県から訪れるファンの姿も。写真撮影が可能な作品の前では、多くの人が記念撮影を楽しんだ。
デビュー当時からファンだと語る藤井さんと同世代の人は「作品を近くで見ると線の繊細さや素材の違いを感じられて、遠くから作品を見たときと印象が変わって面白かった」と話す。過去にも藤井さんの個展を訪れたことがある50代女性は「同じ作品でも場所によって展示の仕方が違う。この会場を生かした展示を楽しむことができた」と話す。
開催時間は9時~17時。月曜休館。観覧料は一般1,000円、高大生500円(要学生証)、中学生以下無料、障がい者とその介護者1人は無料(入館の際に障がい者手帳の提示が必要)。マイナンバーカードの提示で100円割引となる。7月2日まで。