宮崎・美郷町西郷のシェア&ゲストハウス「つがれ」(美郷町西郷田代)が4月29日、開業1周年を迎えた。
館主は約2年の世界旅行で49カ国を回り、2020年1月に故郷の美郷町に戻った森田勝貴さん。以前は民宿として使われていた建物を借り、映像制作の仕事をしながら、旅行中に思い描いていた地元の人と旅人が出会う宿を目指して同施設を作った。短期滞在だけでなく長期滞在にも対応し、シェアハウスとゲストハウスを兼ねる施設にした。
「この1年はコロナ禍ということもあり、地元の人が来られる場所にしようと、共有のリビングスペースで飲み会をしたり、コワーキングスペースを会議室として使ってもらったりしてきた。美郷町は自然豊かなところ。これからは地域外の人にも来てもらい、長期滞在者がコメや野菜を作ってもいいし、ゲストが自由に判断して過ごしてほしい」と森田さん。「名前の『つがれ』は『受け継がれる』という言葉の一部を取った。受け継がれてきた土地で、ここに来た人が何かをつないでいってもらえたら。単発の季節労働の情報も提供する。自分が育った古里だからこそ、自分たちで楽しいまちにしたい」と笑顔を見せる。
料金は短期滞在の1人利用で1室1泊2,200円~。長期滞在は1人利用で1室2週間1万5,000円~(共益費、水道費、Wi-Fi代別途)。自転車、バーベキューセットのほか、シェアスペースに備えるクリエーター向け機材の照明、プロジェクター、グリーンスクリーン、4Kモニターディスプレーなどは無料で使える。長期滞在者はコメ食べ放題、田植え稲刈り体験も無料。