日向市立東郷学園(東郷町)の中学部生ら40人が4月24日、校内に咲くカモミールの収穫体験を行った。
日向市東郷町では東郷まちづくり協議会が「薬草の里づくり」に取り組む。同校を「カモミールの香る学校」にしようと2022年11月、校内の花壇や畑に児童・生徒らがカモミールの苗を植栽した。収穫前には同協議会会長の鈴野浅夫さんがカモミールを活用したまちづくりに至った経緯や活動内容について講話した。
鈴野さんは「協議会では、カモミールを農薬や化学肥料を使わずに育て、一輪一輪を手摘みで収穫する。学校のカモミールも同様。3月中旬から花が咲き始め、現在、満開を少し過ぎたところ。カモミールで東郷町を活性化したい。まちづくりに協力をしてもらえたら」と話す。
小雨の中、生徒らは収穫に最初は戸惑いながらも、花の香りを嗅いで手摘み収穫を楽しんでいた。9年生の川越響さんは「カモミールを収穫するのは初めて。鈴野さんの講話で地域の特産物であるカモミールの歴史などを聞いて、他の地域の人たちにも伝えたいと思った」という。菊池紗和さんも「自分たちが植えたカモミールを収穫できてよかった。カモミールを使ったドーナツ作りも楽しみ」と笑顔を見せた。
収穫したカモミールは11月ごろ、9年生のドーナツの製作販売体験で使う。