延岡の北浦小学校5年生が10月6日、古江神社(北浦町古江)前の田んぼで稲刈り体験を行った。
田んぼを提供し、体験授業を行うのは、「まなぶ農園」(北浦町市振)を営む松原学さん。6月の田植え、7月の草取りと実習し、この日は児童たちが鎌を使って稲を手で刈り取り、麻ひもで結び、掛け干しの作業も行った。児童たちは稲刈りと結束を同時に行う農業機械「バインダー」の使い方も学び、実際に機械を動かした。
児童たちは「機械を動かすのが難しかった」「鎌を使っての稲刈りが楽しかった」「もう1回やりたい」などと感想を話した。
松原さんは「子どもたちには土に触れ、資源である田んぼに触れ、育てたコメを自分で食べるという体験をしてほしい。100人に1人でも将来、自分のコメを作ってくれる人が出てくればうれしい。この辺りも耕作放棄地が増えているが、子どもたちは数年後には立派な青年になる。コメ作りが大変だからといって、そんな大変なことを人に任せたらいけないよねということを伝えたい」と話す。