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宮崎県北8市町村で「えんぱく」 57プログラム、主催者「地元の魅力感じて」

実行委員と誘い人。前列中央は実行委員長の米田昌樹さん

実行委員と誘い人。前列中央は実行委員長の米田昌樹さん

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 延岡市を中心に宮崎県北一円で10月29日から、地域全体を博覧会に見立てて展開する体験交流イベント「ひむかのくに えんぱく」が開催される。

バーテンダーの上杉健一郎さんも誘い人の一人

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 「えんぱく」は、地元にあるさまざまな地域資源を「プログラム」という商品にすることで、まちの魅力を掘り起こし、地域の価値を高め、まちを元気にする取り組み。「延岡のご縁(えん)をつなぐ博(はく)覧会」として2010(平成22)年にスタートし、これまでに608人の「誘い人」が626プログラムを実施した。市内外から約8400人が参加している。

 13年目の今年は、県北8市町村で自然体験や食、匠(たくみ)など45プログラムを実施。そのほか、1年間にわたって体験できる「通年版えんぱく」を12プログラム用意する。

 10月5日に行われた記者会見で、米田昌樹実行委員長は「中止や延期になったイベントもあるが、ウィズコロナの時代となり、だんだんと日常を家族や友人と共に取り戻してほしいと感じている。地元にいても地元の魅力を知らない人もいる。えんぱくがそのきっかけになれれば」と話す。

 実行委員で「宮崎ギョウザのルーツを探れ」を企画した馬場和久さんは「昨年宮崎市がギョーザの消費額日本一になったが、県内に広がるギョーザのルーツは延岡市の『黒兵衛』という店。その歴史をひも解き、延岡が発祥であることを知り、2軒のギョーザを味わう内容にした」と話す。

 「BAR 茶蔵」(延岡市新町)経営でバーテンダーの上杉健一郎さんは、「バーではカウンターの中は聖域といわれていて、普段は人を入れないが、えんぱく当日はすべて見てもらう。ジントニックなどのカクテルを作ったり、シェーカーの振り方も学んだり、楽しんでもらえたら」と笑顔を見せる。

 他に延岡の海岸を掃除し、拾ったごみでアカウミガメのオブジェを作る「アップサイクルアートプロジェクト」やバスを使って先月開館したばかりの「延岡城・内藤記念博物館」見学ツアーに参加するプログラムの誘い人が、企画内容について説明した。

 秋限定プログラムの参加申し込みは、10月6日10時からホームページおよび電話で受け付ける。会場をエンクロスとするプログラムは同施設のホームページで。通年プログラムも同日から電話で参加を受け付ける。問い合わせは実行委員会事務局(延岡商工会議所内、TEL 0982‐20‐0008)まで。

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