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日向でブルーカーボンの取り組み 藻を食べるウニなどを捕獲

ウニを捕獲するロータリークラブのメンバー

ウニを捕獲するロータリークラブのメンバー

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 日向ロータリークラブと日向東ロータリークラブが6月13日、日向市の「黒田の家臣」海岸でウニなどの捕獲、移植を行った。「ブルーカーボン」への取り組みの一環。

この日捕獲したウニは約600個にもなった

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 ブルーカーボンとは、海洋生物により吸収、貯留される二酸化炭素のこと。マングローブ林や遠征湿地と同様に、海草藻場も海域での二酸化炭素の吸収源の一つで、日向灘に面する日向市も海藻類の藻場を増やそうと取り組んでいる。

 社会奉仕活動を行うロータリークラブでも定期的に清掃活動を行い、海の自然環境を守るためプラスチックごみの収集などを行ってきたが、今回は初めてブルーカーボンに着目し、藻を食べるムラサキウニやガンガゼの除去を両ロータリークラブのメンバーや日向市職員など約30人で行った。大学院生で海の自然について研究し、日向市で活動する岩本愛さんもガンガゼを駆除するメンバーとともに海に潜った。

 日向ロータリークラブの田野裕徳会長は「藻場が再生すれば小魚が戻ってきて、二酸化炭素削減に寄与することができる。相手は自然なので、すぐに結果が出るわけではないが、これからも定期的に活動できれば。地元にいるとわからないが、外から訪れた人たちから日向の海は素晴らしいと言われる。ブルーカーボンについて、日向からも発信していきたい」と話す。

 この日捕獲した21キロ、約600個のウニは別の場所に移した。

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