延岡市立熊野江小学校(延岡市熊野江町)の閉校式が2月21日に開かれた。
1874(明治7)年に創立され、1769人の卒業生を送り出してきた同校。今年で152年を迎えたが、全校児童が約200人だった昭和30年代をピークに児童が減り、近年は10人未満だった。閉校式には、たった一人の在校生・4年の阿波野章澄さんのほか、延岡市の三浦久知市長や高森賢一教育長など行政関係者や学校関係者、卒業生、地域住民など約140人が出席した。阿波野さんは「一番の思い出は運動会。地域の方が応援してくれるので、頑張ることができた。この学校の思い出は僕の宝物」とあいさつした。会場にいた高齢女性は阿波野さんの言葉を聞きながら、「ほんと、涙が出る」と声を漏らした。
同式後、閉校記念碑の除幕式が行われ、閉校準備委員会の高木茂成委員長は「創立150周年を祝った2年後にこんな日が来るとは思っていなかった。短期間で準備を重ね、記念碑は立派にできたが、今は寂しい思いの方が強いのではないか」と話した。同小卒業生で現在中学2年の萱野達成さんは「突然の閉校で驚いている。仕方ないという気持ちもあるが、この学校は地域との交流が多く、皆が名前を覚えてくれるところが魅力だった」と振り返る。
同小の校舎は、在籍する学校に登校することができない中学生が通う「学びの多様化学校分教室」や小中学生が利用する「ICTを活用したオンライン学習支援室」として、引き続き活用される。