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宮崎・五ケ瀬町で「手のひら祇園市」 京都の手作り市出店者が企画

京都から出店のフェルト雑貨「ZUS(ズス)」

京都から出店のフェルト雑貨「ZUS(ズス)」

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 宮崎県北の山間部に位置する五ヶ瀬町で8月11日、手作り作品を中心にしたマルシェ「手のひら祇園市」が開催された。

約20店が参加した「手のひら祇園市」

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 昨夏の開催から2回目となった同市。昨年同様、祇園神社(五ヶ瀬町鞍岡)で行う予定だったが、天候不良のため旧鞍岡中学校の施設を利用した「祇園テラス鞍楽(くらら)」(鞍岡)に変更して行った。企画したのは、五ヶ瀬町出身で京都在住の竹村留美子さんと五ヶ瀬町在住の曽我部里美さん。竹村さんが母親の介護で五ヶ瀬と京都の2拠点生活を始めたことがきっかけ。

 竹村さんは「cya.me(チャメ)」という屋号で服や服飾雑貨を手作りする。京都にいる時は毎月15日に百万遍知恩寺(京都市左京区)で開かれる「百万遍さんの手作り市」に出店する。同市は、侯爵家出身でありながら京都・大原で長年暮らした英国人・ベニシア(ベニシア・スタンリー・スミス)さんが通った市としても知られる。竹村さんは「知恩寺の手作り市にはクオリティーの高い手作り雑貨が出展していて、これを五ヶ瀬の人たちにも見せてみたいと思ったことがきっかけ。8月だけは市が開かれないので、それなら五ヶ瀬でやろうと思った」と話す。曽我部さんと共に祇園神社の65代宮司である佐貫諭さんに市の開催を打診したところ、二つ返事で了承が得られたという。

 今年は京都から「ZUS(ズス)」のフェルト雑貨や木版画のポストカード店「いっぷくこうさくしょ」など7店が出店し、宮崎県や鹿児島県などの作家を含め計20店が手作り雑貨などを販売した。竹村さんは「あいにくの天候のため、今回は昨年よりお客さまが少ないが、今後も10回、20回と続け、子どもたちや若いお母さんにも良いものを知ってほしい。市を運営してくれる後継者も育てていきたい」と抱負を話す。

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