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延岡に「のべおか福祉サービス協議会」 代表「介護事業者が手を取り合って」

のべおか福祉サービス協議会の理事たち。前列中央が代表の田中聖子さん、前列左から2番目が佐藤圭創医師

のべおか福祉サービス協議会の理事たち。前列中央が代表の田中聖子さん、前列左から2番目が佐藤圭創医師

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 高齢者福祉に関わる事業者の団体「のべおか福祉サービス推進協議会」が発足し、5月22日、野口遵記念館(延岡市東本小路)で設立記念講演会が行われた。

のべおか福祉サービス推進協議会の発足を記念する講演会の様子

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 同協議会は介護事業者同士が連携することによって、介護保険法の改正や物価、人件費の高騰などで厳しい経営状況に陥っている業界の課題を共有し、解決への道を探るために設立された。代表は「アドニス介護支援サービス」(岡富町)を経営する田中聖子さんが務める。

 田中さんは「介護保険制度がスタートして四半世紀がたち、全国の高齢化率は30%、延岡では35%になっている。2030年に644万人の労働人口が不足するといわれ、介護業界もより深刻な人手不足になる。自社努力は必要だが、それだけでは立ち向かえない状況で、業界内の連携を強めることの大切さを感じてきた。協議会となり、情報を共有し、生産性、効率性を高めるアイデアを出し合い、人材育成について合同研修などを行っていきたい。同じ悩みを持つ事業者が手を取り合い、行政に働きかけ、この局面を乗り越えていけたら」と話す。現在、趣旨に賛同した会員は40社に上るという。

 記念講演会には読谷山洋司延岡市長のほか、感染症の専門医である佐藤圭創医師が登壇した。会場では、介護事業所の社員など約80人が熱心に耳を傾けていた。

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