
宮崎・椎葉村で、町内6つの神楽保存会が神楽を舞う「椎葉神楽まつり」が4月26日、椎葉村開発センター(椎葉村下福良)で開催される。今回で14回目。
今年は2つの神楽保存会の子ども神楽が出演する。写真は昨年のもの(写真提供=椎葉神楽保存連合会)
椎葉神楽は国の重要無形文化財に指定され、村内には26の神楽保存会がある。同祭は、保存会の会員同士が神楽を披露し、交流を図ることで神楽への意識向上と保存、継承につなげることを目的に始まった。
同村地域おこし協力隊として村内にある椎葉民族芸能博物館の学芸員を務める森内こゆきさんは「椎葉村の神楽保存会は各地区に点在しており、椎葉村中心街から車で1時間以上かかる地区もある。今回の祭りはそれらの保存会が一堂に会する貴重な機会。それぞれの神楽の違いも興味深いので、楽しんでほしい」と話す。
椎葉村教育委員会社会教育グループ長の椎葉洋平さんは「現在、神楽のユネスコ無形文化遺産登録を目指し、椎葉神楽保存連合会も全国神楽継承・振興協議会の正会員として早期登録の一助になればと頑張っている。毎年、村外からの観客も多く、昨年は50人ほどで、遠くは福岡や東京からもあった。食べながら、飲みながら見ることができるので、弁当や飲み物を持ち込んでご覧いただければ」と参加を呼びかける。
同村に40年近く通い、椎葉神楽の国の重要無形文化財指定に尽力した昭和女子大学名誉教授の渡辺伸夫さんによる演目解説や、神楽のユネスコ無形文化遺産登録に向けて取り組む國學院大學名誉教授の小川直之さんによる講話もある。同村青年団が焼き鳥やビールも販売する。
上演時間は10時30分~15時30分。料金は500円(高校生以下、村民は無料)。