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日向市で「ミュージックキャンプ」 全国から音楽家18人参加

バイオリン二重奏の楽曲で古澤さんが聴講生と弾く場面も

バイオリン二重奏の楽曲で古澤さんが聴講生と弾く場面も

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 日向市文化交流センター(日向市中町)の小ホールで8月18日~20日の3日間、「ミュージックキャンプ」が行われた。

ミュージックキャンプで指導したバイオリニストの古澤巌さん

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 毎年開催する同キャンプでは、バイオリニストの古澤巌さんが、バイオリン、ピアノ、声楽など音楽家に実践的な演奏の技術を指導する。全国各地の音楽に携わる未就学児や10~60代の18人が参加し、古澤さんからマンツーマン指導を受けた。古澤さんはバイオリンの弓を持つ力加減、演奏表現の仕方、音の抑揚などを身ぶり手ぶりを交え、聴講生一人一人に合わせて指導した。

 古澤さんは「小さなお子さまから大人まで音楽に真剣に取り組む聴講生が参加する。私は今年で65歳になったが、現在もさまざまな都市で演奏のアプローチ方法を実験しながらステージに立つ。自分の演奏のアプローチ方法を修正し、課題点を克服するためのプロセスも確認する。そうしたことを経験しているからこそ、聴講生に伝えることができる。日向市はさまざまな人たちが音楽家のために協力するすてきな場所」と話す。

 同センタースタッフの太田光一郎さんは「過去の参加者には、現在音楽家として活動する人もいる。音楽大学がない小さな街から、プロのアーティストを輩出する貴重な機会になっている」とも。

 3日間、音楽レッスンを行い、3日目の午後は同施設の大ホールで聴講生発表会を開いた。

 参加した熊本県在住で小学5年の森本蓮土君は「古澤先生にバイオリンを持つ手の形などを教えてもらった。今後も演奏する時に手の形が変わらないようにしたい」、鹿児島県在住で中学2年の久木原光南さんも「演奏する楽曲に対して、どう演奏表現したら、自分が感じていることが聴き手に伝わるかが課題だった。古澤さんから脳波で音をつなげるというアドバイスをもらった。メトロノームに合わせて、表現方法や音をつなげる練習をしたい」と、それぞれ話していた。

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