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日向で「牧水・短歌甲子園」 全国51校が参加、横浜翠嵐が初優勝

横浜翠嵐高校メンバー

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 日向市中央公民館(日向市中町)で8月19日・20日、「牧水・短歌甲子園」が行われた。主催は、日向市、日向市教育委員会、日向市東郷町若山牧水顕彰会。

延岡高校メンバー(左)と俵万智さんら審査員

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 日向市東郷町出身の歌人・若山牧水の功績をたたえて始まった同大会。全国の高校生が自作の短歌を競うもので、今年で7回目の開催となる。

 会場には全国51校から予選を通過した12校が参加した。宮崎県からは同市の県立富島高校、県立日向高校をはじめ6校、そのほかは、福岡県2校、石川県1校、神奈川県1校、東京都1校、岩手県1校が出場した。

 決勝は延岡学園尚学館と宮崎県立延岡高校の「延岡ダービー」を制した延岡と、前回優勝校の宮崎県立宮崎商業高校を倒した神奈川県立横浜翠嵐高校の戦いに。「生きてればそれでいいのと言う母に物寂しげなカーネーションを」(佐藤翔斗さん)などの作品を出した横浜翠嵐が関東勢初の優勝を果たした。

 横浜翠嵐高校2年生の佐藤翔斗さんは「チームワークの良さが翠嵐の魅力だと思う。高3の先輩たちに助けられてチームで戦うことができた」、同3年生の原唯奈さんは「本選当日の朝4時まで作戦を練っていた」と振り返る。インディーズデビューを果たしたバンド「ニトロデイ」でボーカルとギターを担当し、作詞作曲を手掛けているという同3年生の小室哲平さんは「昨年先輩から歌会に誘われて短歌を始め、面白さに気づいた」と話す。

 審査員長の伊藤一彦さんは講評で、「作品のレベルが向上し、接戦が多かった。ユーモアの中に切実さがある歌が多く、高く評価した」と話す。審査員の俵万智さんは「勝敗をつけることの苦しさはあるが、負けたとしてもその歌の良さは色あせない。短歌は人生を豊かにする」と話した。

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