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日向ドラゴンアカデミー 「へべす」の販路開拓案を4組がプレゼン

受講生が実際に試作した「へべす」を使ったドリンク

受講生が実際に試作した「へべす」を使ったドリンク

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 日向市で今年の夏から始まった「日向ドラゴンアカデミー」の最終プレゼンが12月10日、日向市文化交流センター(日向市中町1)で行われた。主催はひまわり基金事業推進協議会。

日向ドラゴンアカデミーで「へべす」の被り物を身につけプレゼンする参加者

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 同アカデミーは、地域で稼ぐ力を育てることを目的とし、ローカルビジネスの創出や資金調達の手法などを受講生に授ける実践塾。地元の若者だけでなく、東京や地方からの参加者も交え、これまで地域資源をビジネスに変えるマーケティング手法や、クラウドファンディングなどについて学んできた。

 その取り組みの成果を日向市民に発表する最終課題が、日向地域特産のかんきつ類「へべす」(平兵衛酢)の販路開拓方法。へべすは、日向地区の特産品だが、販路が広がらないことにより生産量が増えないと同時に生産者の高齢化が進むなど、地元にとっては解決策が求められる喫緊のテーマ。

 最終プレゼンでは19歳~45歳の受講生23人が4チームに分かれ、それぞれのビジネスプランを発表。あるチームはへべすの機能性成分に着目。ガンを抑制するといわれる「ナツダイダイン」が他のかんきつ類に比べて多く含まれていることから、サラリーマンをターゲットに「へべすを使った健康飲料を開発し、サラリーマンのランチのお供に売り込みたい」と提案した。

 各チームの発表に対して、専任講師の齋藤潤一さん(NPO法人「まちづくりGIFT」代表理事)、十屋幸平市長、産業支援センター「ひむか-Biz」の長友慎治センター長らが講評。

 へべすの機能性に着目したチームに対し、長友センター長は「ナツダイダインに目をつけたのはセンスがいい。あとは効果の裏付けとして、日本で一番へべすを消費しているであろう日向市民のガンによる死亡率を調べてみては。もし低ければ、それが強い説得力となる」とアドバイスした。

 同アカデミーは来年度も開講を予定。第2回の詳細は「日向ドラゴンアカデミー」のホームページで発表する。

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