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宮崎・日向のカフェで野菜農家による食事会 「野菜作りへの思いを知って」

企画を行った甲斐さん(左)と黒木さん

企画を行った甲斐さん(左)と黒木さん

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 宮崎・日向の野菜生産者による食事会「エイジとユウジと食事会」が2月18日、ローフードを扱うカフェ「蓮(れん)」(日向市細島)で開かれた。

野菜作りについて話す甲斐さん

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 糖度の高い大根「梨大根」などを生産する黒木栄次さん(美々津町)とビーツ、レタス、バナナなどを生産する甲斐裕治さん(平岩)が野菜の魅力を地元の人に知ってほしいと企画した。黒木さんと甲斐さんは農薬や化学肥料を使わずに野菜を育てる。

 食事会のメニューは梅みそであえたブロッコリー、ビーツのマリネ、塩こうじであえた大根、ケールの白あえ、だしで煮た大根、大根のスープなど約10種類のおかずが用意された。調理した「蓮」店主の平坂月諭子さんによると、素材を生かせるようシンプルな味付けにしたという。日向市のほか、延岡市、都城市から参加者が集まり、黒木さん、甲斐さんから農家の道に進むきっかけや野菜作りへの思いなどを聞きながら、食事をした。

 黒木さんは「父親が病気になったことをきっかけに農家になり、農薬や化学肥料などを使わずに育てることが私のこだわり。今回、野菜のうま味を生かした料理を作ってもらい、とても感謝している。参加者の皆さんとつながれたことをうれしく思う。今後は生産者が地元の人などに自分たちの思いを発信できる機会を増やしていきたい」と話す。

 甲斐さんは「私たちの野菜を地元の人に知ってもらいたい、販路を広げたいという思いで企画した。野菜を食べたときの感想などを消費者から直接聞くことはあまりないのでいい機会になった。毎月、このような生産者を交えたイベントを行う予定。野菜をおいしく食べてもらい、興味を持ってもらえたら」と期待する。

 都城市から参加した金丸恵美さんは「料理を頂きながら、生産者から直接話を伺うことができ、ランチをよりおいしく感じることができた。普段は家で料理をする時に調味料をよく使うが、今日はそれほど使っていないということで、野菜本来の味を堪能することができた。また生産者と交流するイベントに参加したい」と笑顔を見せた。

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