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宮崎・延岡の「高田万十」が移転 「閉店」のうわさに店主も驚き

三代目の高田昭二さん

三代目の高田昭二さん

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 宮崎・延岡のまんじゅう店「高田万十」(幸町、TEL 0982-34-6226)が1月4日、駅前に移転オープンした。

26年前から店を継ぎ、毎日焼き続けている高田さん

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 1922(大正11)年に開業した延岡駅と同時期に青果店として始まった同店。初代の高田清一郎さんが「手軽に食べられて、皆さんに喜んでいただけるものはないか」と考え、手作りの生地に北海道産小豆を使った自家製あんこを入れた大判焼き、「高田万十」を作り始めた。1949(昭和24)年に大判焼き、たい焼き専門店になり、70年以上がたち、延岡市民のソウルフードとしても知られる。

 JR延岡駅西口街区の再開発事業で2019年12月に創業当時から営んできた店をいったん閉じ、現在の場所に移転。3代目の高田昭二さんによると、現在は仮店舗で再開発事業がさらに進んだところで、また次の店舗に移る予定という。

 昭二さんは移転して「創業当時からの店内にはおやじが壁にくぎを打ち、高田万十を包む袋を掛けたりしていた。目をつぶってでも店内を動けたので、移転後、戸惑うことが多い」と話す。「旧店舗に移転を知らせる張り紙を付けたが、常連さんや私の友人までつぶれたと思っており、こちらが驚いた。延岡で中学生になると自然と放課後に立ち寄るのが高田万十。親子3世代で顔を知っているお客さんもいる。延岡の人に大事にされ、とてもありがたい」と笑顔を見せる。

 メニューは「タイ焼き」(しろあん・くろあん・カスタード=各147円)、ハムとマヨネーズを入れた「ハムタイ」(157円)、キャベツ、卵、ソースを入れた「ハムタイMAX」(187円、以上、価格は持ち帰りの場合。店内飲食は3円増し)を用意する。ハムタイは44年前からパンダの形で焼き、子どもから大人まで人気の商品。店の看板にもパンダが描かれている。現在、店内のスペースが限られているため、高田万十は販売を休止しているという。

 営業時間は12時~19時(なくなり次第終了)。

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