延岡在住の木版画家・黒木良典さんの個展が11月29日、ギャラリー「蒼樹(そうじゅ)」(延岡市北町1)で始まった。
黒木さんは今年77歳になる木版画家。黒木さんの父も版画家で、21歳の時に全国的な美術団体である「国画会」の「国展」で評価され、画壇デビューを果たした。それから60年近くにわたり活動を続ける。
今回の展覧会は、「宇宙、空、大地、かけがえなき地球を危惧しつつ」と題したもの。10年ぶりの個展で同ギャラリーでの開催は3回目。約70点を展示する。
黒木さんは「自分が若い頃は、西洋美術というと印象派が主流だったが、私が心を引かれたのはクレーやカンディンスキー、ミロなどの描いた抽象画家の作品。東京に約10年いて、いろいろな作品を見るなどしたが、刺激はあっても住むところではないと思い、30歳で延岡に帰ってきた。外に出て初めて、田舎の良さに気づき、自然をしっかり見つめて、やっていくことが大事だと、今も思う」と話す。
普段は武満徹の曲をかけながら、創作活動をするという。「作品を作る以上は発表しないといけない。批判をする人がいても、人の目にさらさないと発展しない。作品をどう見るかはその人のあり方なので、限定されるものではない。お子さんに来ていただくのも歓迎。私には、もっと表現を深めていきたい、世界を作りたいという思いがある」とも。展示している作品は一部を除いて、販売も行う。
開催時間は11時~18時。12月6日まで。