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延岡・松長鐵工が刃物を使わないまき割り器 キャンプ体験経て開発

松長鐵工の松葉真由美さん。手にしているのが「ヘキサ薪割り」

松長鐵工の松葉真由美さん。手にしているのが「ヘキサ薪割り」

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 部品製造の「松長鐵工」(延岡市行縢町)が刃物を使わないまき割りギアを開発し、現在、クラウドファンディングで協力を呼びかけている。

ヘキサ薪割りは4キロの材料を削り、完成品は700グラムになる

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 精密機械の部品製造・加工などを行う同社。同社初のBtoC(一般消費者向け)商品となったのは、キャンプ用品の「HEXA(ヘキサ)薪割り」。刃物を使わずにまきが割れるもので、三角すいの形をした同品上部にまきを差し、ハンマーで上からたたくと、少しずつ三角すいに沿ってまきが割れる仕組み。

 開発したのは、同社社長の長女で、夫と共に同社の後継者となった松葉真由美さん。コロナ禍でキャンプに行くようになったことが商品開発のきっかけだという。松葉さんは「キャンプが趣味になり、2年くらい前からキャンプ道具をそろえはじめ、とりわけたき火を眺めるのが好きになった。まきを割るのはナイフでやるのが当たり前だが、自分では無理だと思っていたので、子どもも安全に使え、キャンプの現場でまき割り体験ができる商品をと考え、1年半の試行錯誤を経て完成した」と話す。

 クラウドファンディング初日に目標額の20万円を達成し、3月8日現在、110万5,940円が集まった。「予想以上の反響を全国から頂き驚いている。普段は大きな機械の部品を作っているので、エンドユーザーから声を聞くことはない。直接もらった言葉は本当に励みになる」と笑顔を見せる。

 クラウドファンディングは4月16日まで。

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